オーバーサイズシャツの魅力と着こなし術｜メンズの抜け感スタイル
近年、メンズファッションのトレンドとして注目を集めているオーバーサイズシャツ。ジャストサイズのシャツとは一味違う、こなれた雰囲気を演出できる万能アイテムとして、多くの方に支持されています。
今回は、オーバーサイズシャツの魅力から、体型別の着こなし方、おすすめのコーディネートまで徹底解説していきます。
オーバーサイズシャツの魅力を徹底解説
オーバーサイズシャツは、従来のフィット感重視のメンズファッションとは一線を画す、新しい着こなしの可能性を秘めています。ゆとりのあるシルエットが作り出す抜け感は、堅苦しさを感じさせない現代的なスタイリングを実現し、さまざまな体型の方に対応できる優れた汎用性を持っています。
抜け感とこなれ感を演出するオーバーサイズシャツ
オーバーサイズシャツの最大の特徴は、着る人に自然な抜け感とこなれ感をもたらすことです。たとえば、袖をさり気なくロールアップしたり、前立ての釦を1、2個開けることで、計算された脱力感を演出することができます。ジャストサイズのシャツでは出せない、リラックス感のある雰囲気づくりが可能です。
具体的には、肩のラインをやや落として着ることで生まれる余裕のあるシルエットが、着飾りすぎない自然体な印象を与えます。また、適度なボリューム感は、体の動きを拘束せず、快適な着心地も実現。普段使いからオフィスカジュアルまで、幅広いシーンで活躍します。
体型を選ばない万能アイテム
オーバーサイズシャツの大きな魅力は、さまざまな体型の方に似合うという点です。痩せ型の方には程よいボリューム感を与え、がっしりした体型の方にはすっきりとした印象をもたらします。
高身長の方から低身長の方まで、それぞれの体型に合わせた着こなしが可能で、例えば低身長の方は、パンツをハイウエストで着用することで、スタイルアップ効果も期待できます。ユニクロやGUなどのファストファッションブランドから、ハイエンドブランドまで幅広く展開されており、様々な選択肢があります。
オーバーサイズシャツの選び方
オーバーサイズシャツを選ぶ際には、単にサイズを大きくするだけでなく、体型やスタイリングの目的に合わせて、適切なサイズ感や素材、デザインを選ぶことが重要です。ここでは、失敗しないオーバーサイズシャツの選び方のポイントについて、詳しく解説していきます。
サイズ感の重要性：ジャストサイズとの違い
オーバーサイズシャツを選ぶ際の最も重要なポイントは、適切なサイズ感です。単に大きいサイズを選ぶのではなく、意図的なサイジングが必要です。一般的な目安として、普段着用しているサイズから1〜2サイズ上げるのがおすすめです。
具体的には、肩幅は自然な肩位置から3〜5cm程度外側に落ちる程度、袖丈は手の甲が隠れる程度、着丈はパンツのウエスト位置で止まる程度が理想的です。たとえば、通常Mサイズの方であれば、オーバーサイズシャツはLまたはXLサイズを選択することで、適度な抜け感のあるシルエットを実現できます。
素材で変わる印象：季節に合わせた素材選び
オーバーサイズシャツの印象は、素材選びによって大きく変わります。季節や用途に応じて、適切な素材を選ぶことが重要です。
- 春夏向け： リネンやコットンポプリンなど、軽やかで通気性の高い素材がおすすめです。素材の質感や風合いにこだわることで、より上質な着こなしが実現できます。
- 秋冬向け： フランネルやブロードクロスなど、程よい厚みのある素材を選びましょう。これらの素材は、重ね着のインナーとしても活用できます。
デザインのバリエーション：無地・柄物・襟の形
オーバーサイズシャツには、様々なデザインバリエーションがあります。無地は汎用性が高く、柄物は個性的な着こなしが可能です。襟の形状も、レギュラーカラー、ボタンダウン、バンドカラーなど、豊富な選択肢があります。
たとえば、オフィスカジュアルには白や水色の無地シャツ、休日のカジュアルスタイルには、ストライプやチェック柄のシャツが活躍します。UNITED ARROWS や BEAMS などのセレクトショップ、ユニクロやGUなどのファストファッションブランドなど、幅広いブランドから自分に合ったものを選べます。
オーバーサイズシャツ着こなし術：シーン別コーデ
オーバーサイズシャツは、シーンに応じて様々な着こなしが可能な万能アイテムです。TPOに合わせた着こなしのポイントと、具体的なコーディネート例を紹介していきます。
春夏コーデ：軽快で爽やかな着こなし
春夏シーズンは、オーバーサイズシャツの特徴を最大限に活かせる季節です。軽やかな素材感と余裕のあるシルエットが、暑い季節でも快適な着心地を実現します。
具体的なコーディネート例として、リネン素材の白のオーバーサイズシャツに、ベージュのワイドチノパンを合わせるスタイルがおすすめです。袖をロールアップし、裾はフロントタックで抜け感を演出します。足元はスニーカーで爽やかに仕上げましょう。
秋冬コーデ：レイヤードスタイルで暖かくおしゃれに
秋冬は、オーバーサイズシャツをレイヤードスタイルの主役として活用できます。インナーにはカットソーやタートルネックを合わせ、アウターとの相性も考慮しながらコーディネートを組み立てていきましょう。
たとえば、グレーのタートルネックにネイビーのオーバーサイズシャツを重ね、黒のスキニーパンツと革靴を合わせることで、大人っぽい秋冬スタイルが完成します。防寒性とスタイリッシュさを両立させたコーディネートです。
デートコーデ：清潔感と大人っぽさを両立
デート時のオーバーサイズシャツコーディネートは、清潔感とトレンド感の両立がポイントです。ダラしなく見えないよう、メリハリのある着こなしを心がけましょう。
具体的には、白の上質なコットンオーバーサイズシャツに、ネイビーのテーパードパンツを合わせるスタイルがおすすめです。シャツは前後差をつけた着こなしで、スマートな印象に。足元は革靴やレザースニーカーで品良く仕上げます。素材の質感にこだわることで、より洗練された印象を演出できます。
カジュアルコーデ：リラックスした休日スタイル
休日のカジュアルスタイルでは、オーバーサイズシャツのリラックス感を存分に活かしましょう。肩の力が抜けたような、こなれた雰囲気が休日コーデの魅力を高めます。
たとえば、デニム素材のオーバーサイズシャツをメインに、白のTシャツ、ベージュのワイドパンツ、スニーカーを合わせるスタイルがおすすめです。シャツは羽織りとして使用し、袖をラフにロールアップすることで、休日らしい抜け感を演出できます。
体型別オーバーサイズシャツ着こなしテクニック
体型によって、オーバーサイズシャツの着こなし方は大きく変わってきます。それぞれの体型の特徴を活かしながら、バランスの良いスタイリングを目指しましょう。
低身長さん向け：バランス良く着こなすポイント
低身長の方がオーバーサイズシャツを着こなす際は、縦のラインを意識した着こなしがポイントです。全体的なバランスを整えることで、スタイルアップ効果が期待できます。
- パンツはハイウエストで着用し、シャツをタックインすることで脚長効果を演出
- シャツの丈は腰骨あたりで止まるものを選び、下半身とのバランスを重視
高身長さん向け：スタイルアップ効果を高めるテクニック
高身長の方は、恵まれた体型を活かしながら、全体的なバランスの取れたシルエットを意識しましょう。オーバーサイズシャツの特徴を最大限に活かすことができます。
たとえば、ロング丈のオーバーサイズシャツをメインに、ワイドパンツやスキニーパンツなど、様々なシルエットのボトムスと合わせることができます。シャツの丈は、パンツのポケット位置あたりまでがベストです。
痩せ型さん向け：ボリューム感をプラスする着こなし
痩せ型の方は、オーバーサイズシャツの程よいボリューム感を活かして体型をカバーすることができます。ただし、全身をルーズにしすぎないよう注意が必要です。
具体的には、シャツのサイズは通常より1サイズ上げ程度に抑え、インナーにボーダーカットソーなどの柄物を合わせることで、立体感のある着こなしが可能です。ボトムスはテーパードパンツなど、すっきりとしたシルエットを選びましょう。
ぽっちゃりさん向け：スッキリと見せるコツ
ぽっちゃりタイプの方は、オーバーサイズシャツを活用して体型をカバーしながらスタイリッシュに見せる工夫が重要です。全体的なバランスを整えることで、すっきりとした印象を作ることができます。
例えば、縦ストライプのオーバーサイズシャツを選び、ダークトーンでまとめることで、細見え効果が期待できます。シャツの丈は腰骨より少し長めのものを選び、サイドスリットがある場合は、前だけタックインするスタイリングもおすすめです。
アイテム別オーバーサイズシャツ着こなし術
オーバーサイズシャツには、様々なデザインバリエーションがあります。それぞれの特徴を理解し、目的に合わせて使い分けることで、より幅広いスタイリングが可能になります。実際の商品例とともに、デザイン別の着こなしポイントを詳しく解説していきます。
Retro check shirt / チェックシャツ N2360
ネイビー×ホワイトのビッグチェック柄フランネルシャツ。柔らかな起毛素材を使用し、カジュアルな中にも品のある佇まいを演出。胸ポケットやゆとりのあるシルエットがストリートテイストを強調しつつ、インナーには白のカットソーを合わせることで、清潔感のある大人のカジュアルスタイルを実現できます。
retro striped shirt N4761
ブラウンストライプのボタンダウンシャツ。レトロな雰囲気漂う縦縞デザインが、落ち着いた大人の余裕を演出。上質なコットン素材を使用し、程よいハリ感とドレープ性を兼ね備えています。ワイドシルエットながらも、きちんと感のある襟元デザインで、カジュアルからキレイめまで幅広く対応可能です。
heavy black denim shirt N4755
ブラックコーデュロイのミニマルシャツ。シンプルながらも高級感のある起毛素材で、秋冬シーズンに最適な一着。オーバーサイズならではのリラックス感と、シックな色味による都会的な雰囲気を両立。タートルネックとの相性も抜群で、モードな装いを演出できます。
striped shirt / ストライプシャツ N4260
ホワイトベースのストライプシャツ。さりげない縦縞デザインが爽やかな印象を与え、スポーティーなスタイリングにもマッチ。軽やかな素材感と程よいオーバーサイズ感で、カジュアルながらも洗練された雰囲気を演出。あらゆるボトムスとの相性が良く、デイリーユースに最適です。
無地シャツ：シンプル is ベストな着こなし
無地のオーバーサイズシャツは、どんなアイテムとも相性が良く、着回しやすい万能アイテムです。特に白シャツは、清潔感があり、様々なスタイリングの基礎となります。
具体的な着こなし例として、白の無地オーバーサイズシャツに、チノパンやデニムを合わせるベーシックスタイルがおすすめです。素材感や縫製の質にこだわることで、より上質な着こなしが実現できます。
柄シャツ：個性を演出する着こなし
ストライプやチェックなどの柄物シャツは、コーディネートのアクセントとして活用できます。柄の大きさや色使いによって、印象が大きく変わるため、自分のスタイルに合わせて選びましょう。
たとえば、細めのストライプシャツは、オフィスカジュアルにも対応可能。太めのストライプやチェック柄は、よりカジュアルな印象となります。柄物シャツは、他のアイテムをシンプルにまとめることで、柄の魅力を引き立てることができます。
バンドカラーシャツ：トレンド感を取り入れる
バンドカラーのオーバーサイズシャツは、モダンでスタイリッシュな印象を演出できます。襟がないすっきりとしたデザインは、カジュアルからモードまで幅広いスタイリングに対応します。
コーディネート例として、黒のバンドカラーシャツに、グレーのスラックス、レザースニーカーを合わせるスタイルがおすすめです。シンプルながら洗練された雰囲気を醸し出すことができます。
ロング丈シャツ：羽織りとしても活躍
ロング丈のオーバーサイズシャツは、シャツジャケットとしての活用も可能な、versatileなアイテムです。レイヤードスタイルの主役として、様々な着こなしが楽しめます。
具体的には、インナーにTシャツやカットソーを合わせ、シャツを羽織りとして使用するスタイリングがおすすめです。丈が長めのため、前後差をつけた着こなしや、ベルトを使ったアレンジも効果的です。
オーバーサイズシャツコーデに合うおすすめアイテム
オーバーサイズシャツを主役に据えたコーディネートを成功させるには、合わせるアイテム選びが重要です。相性の良いアイテムと組み合わせることで、より魅力的なスタイリングが可能になります。
パンツ：相性抜群のボトムス選び
オーバーサイズシャツに合わせるパンツは、全体的なバランスを考慮して選びましょう。シルエットの対比を意識することで、メリハリのある着こなしが可能です。
- スキニーパンツ： トップスにボリュームがある分、下半身をスッキリとさせることで、バランスの取れたスタイリングに。
- ワイドパンツ： リラックス感のあるシルエットで、こなれた雰囲気を演出できます。ただし、全体的に緩すぎないよう注意が必要です。
靴：スタイルを引き締めるシューズ選び
シューズ選びは、コーディネート全体の印象を左右する重要なポイントです。TPOに合わせた適切な靴選びで、スタイリングの完成度が高まります。
具体的には、革靴やレザースニーカーなどのスマートなデザインの靴を選ぶことで、オーバーサイズシャツの抜け感とバランスの取れたコーディネートが実現できます。素材や作りの質にこだわることで、より洗練された印象を演出できます。
アクセサリー：アクセントを加える小物使い
アクセサリーや小物は、オーバーサイズシャツコーデのさりげないアクセントとして活用できます。時計やネックレス、リングなどを効果的に取り入れることで、コーディネートの魅力が増します。
たとえば、シルバーアクセサリーは、カジュアルからモードまで幅広いスタイリングに対応可能。ベルトやバッグなどの革小物は、コーディネートに統一感をもたらします。
ダサくならない！オーバーサイズシャツ着こなしの注意点
オーバーサイズシャツは、着こなし方を誤るとだらしない印象になりかねません。ここでは、スタイリッシュな着こなしを実現するための重要なポイントと、よくある失敗例について解説していきます。
サイズ感のバランス
オーバーサイズシャツを着こなす際の最大の注意点は、全体的なバランスです。ただ大きいサイズを選ぶだけでは、だらしない印象になってしまいます。
具体的には、以下のポイントに気をつけましょう：
- 肩幅は自然な肩位置から最大でも5cm程度まで
- 袖丈は手首が隠れる程度まで
- 着丈はパンツのポケット位置を目安に
バランスを整えることで、意図的なオーバーサイズ感を演出することができます。
素材との組み合わせ
素材の組み合わせは、着こなしの印象を大きく左右します。特に気をつけたいのが、同系素材の組み合わせ過ぎです。
たとえば、デニムのオーバーサイズシャツにジーンズを合わせると、いわゆる「デニム・オン・デニム」になりますが、これは上級者向けのスタイリングです。初心者の方は、異なる素材を組み合わせることで、メリハリのある着こなしを心がけましょう。
色合わせのポイント
色の組み合わせも重要なポイントです。単調になりすぎない配色を心がけつつ、派手すぎない組み合わせを選びましょう。
- メインカラー（60%）：オーバーサイズシャツの色
- サブカラー（30%）：パンツやアウターの色
- アクセントカラー（10%）：小物や靴の色
この比率を意識することで、バランスの取れたコーディネートが完成します。
まとめ：オーバーサイズシャツでワンランク上のメンズスタイルへ
オーバーサイズシャツは、適切な選び方と着こなし方を理解することで、より魅力的なアイテムとなります。体型や好みに合わせて、自分なりの着こなしを見つけていくことが大切です。
今回ご紹介した内容を参考に、以下のポイントを意識しながら、自分らしいスタイリングを探してみてください：
- 体型に合わせた適切なサイズ選び
- シーンや目的に応じた素材とデザインの選択
- バランスの取れたコーディネート作り
オーバーサイズシャツは、トレンド感とクラス感を両立できる、現代のメンズファッションには欠かせないアイテムです。まずは、基本的なスタイリングから始めて、徐々にバリエーションを増やしていくことをおすすめします。
これらの着こなしのポイントを押さえることで、オーバーサイズシャツを使った旬なスタイリングを楽しむことができます。ぜひ、自分らしい着こなしを見つけて、ワンランク上のメンズスタイルを目指してみてください。
